火星 Mars

白羊宮と天蠍宮(サブルーラ・副支配星)の支配星

現代占星術における火星は白羊宮を支配星ですが、冥王星が発見されるまでは天蠍宮と共有していました。この天体は災厄・破壊の星として知られていますが、実際は個々の行動パターンを明らかにするエネルギー_行動力、腕力、欲求、臭覚、声、呼吸(プラーナ)、バイタリティーといった男性的な力+のエネルギーを司ります。言い方をかえれば、前者の金星が女性ホルモンであれば、火星は男性ホルモン、および血液中の鉄分をあらわしています。何故なら火星は月を放出した後に地球を通過して鉄を残していったからです。

戦いの神アレスとアテナ」(ギリシャ神話)軍神「マルス」(ローマ神話)

アレスは母親のヘラ(嫉妬深い)に似て、争いを好む戦いの神です。この神は、敵味方なく手当たり次第に攻撃するため、野獣テリタス(アレスの別名)とも呼ばれています。いっぽう、アレスのテリトリー(戦場)で戦うアテナ(パラス)は、アレスの傍若無人振りを制裁する正義の味方(兵士の守護神)です。粗暴な兵士アレスもヘファイトスの妻アフロディテ(金星)と出会ってからは、愛の楽しみを覚えて冷静沈着になります。戦いにおいて火星の精力バランスよく生かすことは困難ですが、金星がもたらす和解と均衡(バランス)を身に付ければ心の平静・平和が取り戻せます。
占星術の火星は目標達成に必要な勇気、強さ、行動、情熱、闘争意識といった男性的欲求をもたらします。もちろん、個人差はありますが、太陽、月をふくむ他惑星とのアスペクトやハウスによってその資質が判断できます。たとえば自我を形成する太陽や月とのバランスが良ければ熟達した力を発揮しますが、損なわれていると、常に憤怒感、いらいら感がつきまとう、短気な性格になります。
 火星(白羊宮)は太陽の光によって発動します。この光がオーバーロードすると自己顕示に変わります。職業であらわせば、武器、鋼鉄を使用する軍人(警察官)、メスを使う外科医、火、包丁を扱う板前です。規則や習慣を保持することなく処分し終局させます。しかし、外科医や板前のように不要な部分を永遠に処分することによって新たな道を開く力を与えてくれることもあります。
※女性の出生図における火星のサインは、理想の男性像をあらわします。
磨羯宮の火星は、火星そのもののよき部分を賛美されますが、対極の巨蟹宮はその力を減退させます。