海王星 Neptune

双魚宮の支配星

太陽系の中では3番目に大きい海王星は、1846年フランスの天文学者アーバン・ルベリエによって天王星の軌道で観測されましたが、霞のように目立たない惑星です。
占星術の海王星は、双魚宮の※ルーラ(支配星)として人の潜在意識・霊魂に働きかける金星のオクターブ上の天体です。※発見以前は、人馬宮と木星を共有。
天王星は7年毎、海王星はその倍にあたる14年毎(約164.8年かけて太陽を回る)に集合意識(社会思想・社会観)をリフレッシュ・更新して行きます。
うお座のシンボルは、大きさが等しく向きは相反する二匹の魚です。これは相互(正負・左右・善悪意識・無意識)に及ぼす曖昧な力を示しています。ですから、明確さに欠くと、ごまかし、いかがわしさ、ずるがしこさに連鎖します。
たとえば、想像力を要する音楽、舞踏、詩、人道、慈愛は、正の波動ですが、この波長に調和できないと、暴力のない陰の犯罪_誤報、腐敗、偽装(カモフラージュ)、詐欺、陰謀、汚職、失踪といった負の波長に同調します。幻影、幻覚といった負の霊象への連鎖です。
その他、神秘学、催眠術、幽体飛行、国際語、数学(幾何学)、プロパガンダ(組織や国家思想の宣伝)、性、液体、毒、化学薬品、霊、ノイローゼ、パラノイア(妄想狂)、脅迫観念など、いずれも形がなく目に見えない事柄を司ります。エネルギーでたとえると、身体を衰弱させる石油・液体ガス、煙霧、化学薬品(麻酔)などです。
エソテリックでは左右相称によって与えられる王冠(マギの三重の冠)ですが、物質科学では説明できない心の主体=心魂を司ります。

水と馬の神「ポセイドン」(ギ)と春と小川を司る「海神」ネプテュヌス(ロ)

ゼウスの兄弟「海神ポセイドン」は、水と馬の神です。永遠に広がる大海原(つかまえどころがない空間)の住人ポセイドンは、幸運をもたらす使者ケンタウロスや海豚(いるか)と共に、光彩を放つ不滅の竜宮に暮らす。幸福の島へと案内する神の使者が、落日に現れるとその船乗りたちは選ばれた魂であることを認識する。
この大海原には賢者や娘たちが住み、また、深淵もあれば岩礁もある、楽園もあれば悲哀の島がある。そこには魔物、ニンフ、草花が住んでいる。この神は岩礁に乗り上げた船を救い、ときに大波やうねりを起こし、また、それを静めるために※三叉の矛を神具としてもっている。ただ、海神が島を海底に根付けることを忘れると、その島はあちこちへと漂流する。ギリシャ神話_海神より
※三叉の矛の象徴は、月の弱い部分、つまり魂が感情に流されないように矛をもって見張りをしているということです。余談ですが、キリスト教の洗礼は、キリストの海の中に再び戻るという意味で改宗者(魚の息子ヨシュア・エフライム)を魚にたとたことが、双魚宮(海王星を守護星)の由来

現在→宝瓶宮(1998~2012)対極→獅子宮(1914/16~1928/29)

現在、海王星は新しい社会(文化・文明・思想)の誕生を、それとなくほのめかす「宝瓶宮」を運行しています。このサインの特徴は、海王星の普遍的イマジネーションと宝瓶宮のテクノロジー(新資源の開発)を通して、魂の故郷へと回帰する。つまり人類の属性(洞察力や直観力)を応用した実践哲学(文明によき変化をもたらす社会思想)を通して、多くの人々が博愛に目覚め、魂の故郷に回帰し始めるといいます。1000年もの平和が約束されるミレニアム(太陽霊キリストが再臨して、この世を統治する神聖な千年)のプロローグです。
ただ、群集の潜在意識(Beauty and Beast・人間の美と醜)がマイナス方向へと傾くと、被害妄想や脅迫観念に連鎖する場合があります。たとえば、誤報、腐敗、詐欺、陰謀、汚職、失踪、内部告発といった暴力のない陰の犯罪や理解しにくい占領による混乱などです。
資源で例えれば、ガス、水、石油、また、アルコール、煙霧、麻薬、化学兵器、ウィルス、細菌を司ります。
パレスチナやイラクを含むアラブ諸国の問題で、果たせぬ約束を交わした欧米諸国は、平等性に欠く曖昧なプロパガンダで一気に信用を失いました。この一国のプロパガンダが、世界中を混乱に陥れたのも、海王星の負の影響であるといえます。
みずがめ座の時代においては、健全な思想(人道精神)や情報源(洞察力)をもたないと無意識に負の方向へと向かっていきます。八十年後半から九〇年代にかけて加速した新自由資本主義(グローバリズム)は、世界に平和と繁栄をもたらす大義名分・究極の思想として、急速に広まっていきましたが、結局のところは、コロニアリズム(植民地主義)を隠蔽した思想に過ぎません。
海王星特異の幻影やカムフラージュ(偽善)に踊らされると、歴史は何度も繰り返されます。
昔日(狂乱の時代)を彷彿・髣髴させるIT関連株価の高騰と暴落(ネットバブル)は、その良き例であるといえます。というのも ”The Roaring Twenties”・狂乱の1920年代においては、好景気を背景に不特定多数の人々が、こぞって裕福な生活を夢みて、人生の道理・本質を見失ってしまいました。「投機熱」の高まりと偽の繁栄によって生まれた「快楽主義」という流感・インフルエンザにかかってしまったのです。そして、この快楽ウィルスの蔓延が、世界恐慌に至らせた大きな原因だったのではないかと思われます。幻の繁栄をうたった「プロパガンダ」に踊らされた「群れ意識」の愚の骨頂です。

海王星が宝瓶宮(水瓶座)を運行している間(1998年~2012年)は、人間性に起因する事件が多発しますが、狂乱の時代を通過してきた方がたは、腐敗と欺瞞に満ちた今日の風潮(イケイケドンドン)を、客観視しているのではないでしょうか。
いずれにしても、海王星がもたらす負の波動「欺瞞と迷妄」を打破しない限り、80年前と同じ経緯をたどることになるでしょう。
獅子宮の海王星がもたらしたドラマティックな思想、芸術、音楽(ジャズ)、そして、日本の文化と西洋の文化が合流した大正ロマンは、正(美)の所産ですが、株を買えば、誰もが儲かるといった楽観的な風潮は、負(愚昧)の所産です。現在、天王星(うお座)と海王星(水瓶座)は、ミューチュアル・レセプションで運行しています。
天王星が双魚宮(Ruler海王星)を、また、海王星が宝瓶宮(Ruler天王星)を運行するとき、人類の意識を進化させる重要なメッセージを授かります。
★心身の健康に留意し、自己治癒力を高める。
★雇用・労働に対する意識改革(自己改革)を行う。
★学歴や資格といった唯物的な概念より、各人の※資力_他人の意見や概念に頼らない精神性や独自性を養う。※特殊技能を持って衣食住関係の実生活上の要求に応える職人技
★社会における自分の価値をしっかり見極め、客観的に把握する。