土星 Saturn

磨羯宮の支配星

土星は磨羯宮(まかっきゅう)の支配星ですが、天王星が発見される以前は、磨羯宮と宝瓶宮の2つを支配していました。
土星の伝統的なシンボルとして、一般的にタロットカードに描かれているのは骸骨・死神です。釜を持って黒衣を着た姿で人の過失を取り上げて非難し、苦しみを与えると解釈されています。
しかし、元来は意識の土台や人体の土台・骨組みの欠落部分(根本的な欠陥)を修復する役割を担った天体です。危害や侮辱を与えはしますが、あくまでも人格形成の手助けをする指導霊です。
ただ、太陽の光りによって反映されない限り、なかなか自覚できません。そこで、28年に一度の割合で生命の火・太陽を土星にあてて、その存在を気づかせる仕組みになっています。
つまり、土星が個々の太陽や月を通過するときが、太陽や月の明かりによって根本的な欠点や過ちが明かされる時期ということです。
そして、よき土台のもとで次の目標を築いて成長できるように、時をとめて欠落部分を修復する時間と空間を与えてくれます。ただ、変化を嫌う人は、苦痛・悲惨な思いをする傾向にあります。何故なら、土星は人間を過去の栄光や失望に縛り付けることもできるからです。
幾何学図1
土星は1~12あるハウスの10室(統治・政治・責任者)を支配しますから、政治や企業団体といった集合意識にも働きかけます。管理や責任の所在を問うような根本的な問題を暴露して、弱点や不足を浮上させます。「土壷にはまる」という言葉も関連性が感じられて、興味深いですね。
出生図(天宮図)の土星からは幾何学(図1)に通じた(相互の関係を構成する)構成力の度合いがリーディングできます。

「時の神クロノス」(ギリシャ神話)「農業の神サテュルヌス」(ローマ神話)

土星は農耕の「教訓の神」としても古くから慕われてきました。
厳しい冬を乗り越えなければ、作物の種は蒔けません。しっかりした地盤がなければ、実は結びません。芽が出て花が咲き、実を付けたら収穫します。そして、収穫後は醗酵に入ります。
つまり、葡萄が醗酵するとワインに、お米はこうじの力でお酒になり、小麦粉がイースト菌の力でふくれてパンになるといった物事の具体化・結晶化をあらわします。
このように果物や穀物が生長して熟するように、人も心身が発達して成熟すると醗酵の段階に入ります。ただ、放置しておくと、やがて腐敗します。経験を積み重ねていくうちに賢くなっても、腐敗すれば悪賢くなるだけです。
タイタン一族を支配するクロノス(ギリシャ神話)は、父親ウラノスから王座を奪いましたが、自分の息子である全能の神ゼウスに王座を奪い返されました。この神話は、変化を拒むクロノスの忠誠に従うより、自分の意志で目標を定め自分の力で行動すべきことを示唆しています。
余談ですが、身体をいたわりながら山頂に向かってゆっくりと登るヤギの姿も、土星のシンボルです。これは先見の明かりをあらわしています。
サチュルヌス図2
枯れ野を歩く半神半獣のサチュルヌス(図2)は、一年のうちで太陽が最も高い位置にある冬至をあらわすと同時に、5つの感覚で宇宙の調和をはかる「万物の繁栄・いとなみ」を暗示しています。
エソテリック意識における土星の階位は、混沌・朦朧としたトランス意識、および意識の基礎・土台です。心・意識のもっとも暗いところにあるため、普段はあまり気づくことがありません。
光(自我意識)をもつ人間は、内面鏡として自我意識を持ったので自分自身を認識できます。
※自我霊を完成させるために月天・地の扉から魂を追放し、肉体を離れるときに魂は南門・天の扉から出ていきます。生きながらにして煩悩と業・行為の束縛からのがれる解脱も同じです。
参考:土星の映像が掲載されている、とても興味深いサイトを見つけましたのでリンクさせていただきました。人間の頭部には六角のエネルギー(石英液・第六チャクラ)が存在します。ちなみに蜂の巣や亀の甲羅も六角(ヘキサゴン)です。