天王星 Uranus

宝瓶宮の支配星

土星に続く天王星(公転=84.02年)は、土星より外側に存在するトランスサタニアンと呼ばれています。この天体は1781年3月13日イギリスのウィリアム・ハーシェルの肉眼で発見されて以来、宝瓶宮の新支配星として扱われるようになりました。
トランスサタニアン(天王星・海王星・冥王星)の性質は、個人的イベントを超えた大規模社会に影響を及ぼすと推断を下しています。たとえば、電動・蒸気(数々の機械類)の発明による産業革命を機に、中流階級の重要性を高め、社会の機動性や階級差別のない社会制度が確立されました。
つまり発見以前は少なからず社会階層制度に固執していましたが、斬新な発明・革新技術よって、人民が主権をもつデモクラシーへと意外な発展を遂げることになりました。
天王星の根本的な原理は、土星の厳格で融通のきかない保守的な思案や専制に対抗する衝撃的な変化の力です。ですから、社会の風潮と一致(惑星間の不和が生じたとき)しないときは、暴動、アナーキーなど、処置・処断不能の狂信的なイベント(異常事態)が発生する傾向にあります。
その他、個性(独創性)、民主主義、非道徳的観念(自由奔放な思想)や非慣例的技術、直観、眼識、天才、芸術、偶像破壊、、前衛、同性愛、バイセクシュアル(心理的両性具有)、ユニセックス(男女両用)、アンドロジニー(半男半女)、科学技術、アストロロジー(占星)を司ります。
20世紀に入ってからは、電気、飛行機、ラジオ・TV放送技術、20世紀後半~21世紀にかけてはコンピュータの小型化(マイコン)や通信技術(IT)の進化によって、生活水準が向上しました。

天空の王「ウラノス」

ギリシャ神話の「母なる大地」ガイアの子、夫である「天空の神」ウラヌス由来の惑星ですが、息子クロノス(土星・理性)によって去勢された後に、タイタン一族から追放(海に捨てられた)されました。ウラノスはちなみに男根・陽根、陽子・陽電子の象徴です。その理由は、人間と元素の中間にある原因の力※チャクラを不意に解放させる高圧電流を司る天体だからです。
ですから、扱い方を誤ったり、精神的に熟達していないと、大暴れしかねない、かなり危険なエネルギーであるといえます。
天王星をエネルギーにたとえると、電力や電波ですから、ボルテージが急激に上がると電気機器の故障や電波障害を起こします。エソテリックでは、啓蒙・啓発・覚醒の天体として扱います。 ※生殖器~大脳へと至るクンダリニー・蛇の力を解放させる電力。

双魚宮⇔処女宮(12/30/03~2011年)

天王星のナチュラルハウス(宝瓶宮)に帰還した1995年から、インターネットの解禁とともに目覚ましいテンポで世の中の生活形態や価値観が変わりました。
現在、天王星が率いる新時代の幕開けとともに、万物の集合意識に対する改革が行われますが、米国やイスラエルの姿勢にみられる自由より拘束、是認より否認、たとえ間違っていても頑なに抵抗する理不尽で一方的な外交手腕が浮き彫りになるでしょう。
また、あっけなく終わったITバブル(ハイテク株の急騰⇔急落)なども人道と博愛の宝瓶宮と、対極獅子宮の快楽と投機(一攫千金)が、不均衡なかたちであらわれた天王星特異の現象です。
そういった意味では、2003年~2011年は、あらゆる団体の陰謀、隠ぺい工作が全て明るみにでる可能性が高いでしょう。また、利害関係で結ばれた政党・組合の分裂によって雇用制度・社会保険制度が崩壊する暗示があらわれています。いずれにしても雇用や労働問題の混乱、途絶、分裂は必至です。
天王星が双魚宮を運行している間は、古びた考えや習慣から解放するいっぽう、個々の精神性(道義心の有無)が問われますから、一般的な概念しかもたない人は、意識が激しく動揺する可能性がでてきます。
宝瓶宮においてはデジタル格差を生み出しましたが、今回の双魚宮ではスピリチュアル格差(霊魂や道徳心の格差)が際立ってきます。人の弱みにつけこんだカルト教団や上手い話を持ちかけては人を欺く事件(オレオレ、ヤミ金融、欺瞞に満ち投機・先物買い)の多発は、負のイベントです。
ただ、運行中は内なる旅・内省を重んじる東洋の文化・哲学が改めて見直され、環境保全に対する意識が増進します。体質を改善する食材や心を癒す音、香、色も注目されるでしょう。
物事の本質を十分に理解するためには、自分が今何をしているか、どういう状況に置かれているのか、常に意識する必要があります。水瓶座の時代における不可欠の課題です。