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太陽

占星術における太陽は、一つの人格・個人としてこの世の役割・責任を負わされた存在です。
年齢という数を通して進化しながら、光となって(エーテル体)に帰天する生命霊を司っています。
年齢でいえば23歳~45歳頃。青年の祭典オリンピック(五輪)がその象徴です。人間の内に生きる生命霊は、善悪かかわらず本来、あるがままの自由意志で行動する自由感覚を身につけています。

太陽は個としてなりたっていますが、月は感情・気分によって変容する_つまり位相(上弦・下弦)によって変化する性質をもちます。母親・女性、アニムス、家庭・家族、私事・私生活、繁殖、感情的記憶や幼年期の環境・習慣、人体の成長や生命の維持に必要な栄養素、分泌腺、特殊の液体・溶解を司っています。年齢でいえば、幼少期にあたります。

水星

暗黒に導く魂の案内人を受け継いだギリシャ神話の「伝令の神ヘルメス」、また、商売と富を司るローマ神話の「メルクリウス」が水星の性質です。年齢で言えば、4歳~13歳あたり。
一般的な占星術の水星は、個々の適合力(順応性)を示す言語の読み書き、記憶、学問、知覚、合理性、知性、適性、機転、理性を操作する神経を司っています。

金星

ギリシャ神話の「愛の女神アフロディテ」、ローマ神話の「美と繁殖」を司るヴェヌスが金星の性質です。年齢でいえば思春期(13歳~22歳)。
ミルトの豊饒、バラの花、春の回帰、女性ホルモン、そして、公の成功ではない個人的な魅力と喜びをもたらす物や人。いってみれば個々の審美性の度合いや唯物的嗜好を示してくれます。

火星

火星はソーラーシステムの4番目にあたる惑星です。占星学ではギリシャ神話の「戦いの神アレス」に相当するローマ神話の「軍神マルス」が火星の性質です。古代占星術では災厄の星として扱いましたが、実際は個々の行動パターン、精力、腕力、欲求、臭覚、声、呼吸(力を外・東西南北に向けるプラーナ)、体力、押しの力を司っています。年齢でいえば43歳~55歳。

木星

ギリシャ神話の「全能・天上神ゼウス」、法律を司るローマ帝国の最高神「ユピテル」に由来する幸運星として伝承。年齢でいえば55歳~68歳。
一般的には物事の発展と繁栄を司りますが、本来は魂の成長に欠かせない寛容や慈愛を育む精神面に働きかけます。各人が守るべき行動の規範・根本的な考えが、個々の生活態度に反映されますから、一定の道徳心に欠けると、善悪の基準をもたない世界観の中で生きる可能性がでてきます。

土星

火星に並び究極の凶事をもたらす不運の星として伝承されていますが、実際には時間・年齢に連結した経験によって責任感情を感覚器官の萌芽を司る磨羯宮と宝瓶宮の支配星(ルーラ)です。ギリシャ神話の「時の神・クロノス」やローマ神話の「農業の神・サチュルヌス」に由来しますから、しっかりした地盤なくして、実は結ばず。 厳しい冬を乗り越えなければ作物の種は蒔けない。農耕の教訓そのものが、土星の性質をあらわしています。

天王星

(7年毎に社会に新風をもたらす)
発明、革命、革新、予期しない変化、意外な事の展開をもたらす天王星の根本的な原理は、厳格で融通のきかない旧態依然とした土星的専制(旧式な機構、制度、思案)に衝撃的な変化の力を与え、覚醒させる電力(稲妻)を司っています。個人的には刺激を与えて意識を改革。

海王星

(14年毎に社会思想・文明に変化をもたらす)
肉体を衰弱させる目に見えない微妙な力に連鎖。エネルギーで例えればガス、水、石油。また、酒類を含む化学薬品(麻薬、毒を含む)、ウィルス(コンピュータ・ウィルスも含む)、プロパガンダなどを司っています。一方、音楽、舞踏、詩、思想における普遍的な想像力を授けてくれます。

冥王星

(17年毎に破壊⇔再生を繰り返す)
冥界の神の威力は使い方次第によっては、地球を破滅させかねない正負を変換させる核エネルギー(謎に満ちた高密度のエネルギー)、また、生死、浄化、破壊→復活に拘わるイベントを司っています。1930年代の欧州における国粋主義とナチズムの浮上・原子力や癌の発見・TV等の報道機器の実験などといくつかの重要な出来事が上げられますが、この惑星が波動障害を起こした時は、権力に連鎖し、破壊的な猛威を奮います。